映画『gifted/ギフテッド』クリス・エヴァンス演じる優しい叔父さんが最高!
マーク・ウェブ監督×クリス・エヴァンスの『ギフテッド』を観てきたのでその感想などを!
個人的な評価★★★★★(5.0)
ごめんなさい、文句なしの満点です。何故ごめんなさいかと言うと他の人の評価を見るとあまり高くないものも見かけるからです。
しかし、筆者はこの作品が誰になんと言われようと傑作であることを伝えたいです。
マーク・ウェブやるやん!
どんな作品か一言で言えば泣けます。
え?それだけ?と思うかもしれませんがとりあえず観て欲しいです。泣けると言ってもあまり期待せず観てください。(期待させるような評価つけといて何言ってんだって思うかもしれませんが)
詳しく話して作品の面白さが少しでも損なわれるのはあまりにももったいないと思える作品なのでこれ以上は語りません。
クリス・エヴァンス演じる最高の叔父さんとキュートで天才な娘の最高のお話です。
今年絶対観て欲しい一作でした。
以下ネタバレを含むので自己責任でお読みください。
簡単なあらすじ
「とにかく、子供らしく」─7歳のメアリー(マッケナ・グレイス)が初めて小学校に登校する日、男手ひとつで彼女を育てた叔父のフランク(クリス・エヴァンス)は、そう言って送り出した。ところがメアリーは、早速フランクの忠告を無視し、算数の授業で簡単すぎる足し算にイラつき、担任の先生のボニー(ジェニー・スレイト)が試しに出した、他の生徒には絶対にムリな暗算の問題を次々と解いてしまう。
フロリダの海辺の街で、ボートの修理で生計を立てているフランクと、頭がよくて鳥にも優しい片目の猫フレッドと暮らすメアリーは、生まれついての数学の天才だった。
隣人で何かとメアリーの面倒を見てくれるロバータ(オクタヴィア・スペンサー)だけが、事情を知っている。
メアリーの才能に気付き、好奇心に駆られたボニーは、フランクの名前をインターネットの検索にかける。すると、「著名な数学者ダイアン・アドラーが自殺。残された遺族は弟のフランク」という記事にヒットする。
金曜の夜、街のバーでよくフランクを見かけていたボニーは、その夜も店に出掛けると、思い切ってフランクに声を掛ける。フランクはボニーに、7年前の出来事を打ち明ける。姉のダイアンが赤ん坊のメアリーを連れて、「話がある」と訪ねて来たのにデートへ出掛けてしまい、その間に姉は死を選んでいた。姉はメアリーの父親である男と別れ、妊娠を機に母親にも縁を切られていたため、フランクがメアリーを引き取るしかなかったのだ。
そんななかメアリーは、自分と同じクラスの男子をいじめた上級生を殴るという問題を起こしてしまう。校長はフランクに、“ギフテッド教育”で名高い学校への転校を勧める。だが、メアリーに“普通の暮らし”を求めていたダイアンの遺志を守るため、フランクは頑なに“特別扱い”を拒むのだった。
少しずつ学校に馴染んでいくメアリーの前に、顔も見たことのなかった“おばあちゃん”、イブリン(リンゼイ・ダンカン)が現れる。メアリーの才能を知り、歴史に名を残す数学者になれたダイアンに代わって、偉業に挑戦させるべく迎えに来たのだ。
メアリーはイブリンから贈られた、数学関係のソフトが入った最新のマックブックに夢中になる一方で、普段はケンカが絶えないけれど、本当は世界一大好きなフランクと引き離されることを恐れ始める。彼女の不安を察したフランクは、「俺たちは何があっても一緒だ」と約束するのだった。
メアリーの親権をかけて、祖母対叔父の裁判が幕を開ける。弁護士を雇うのもギリギリのフランクに、イブリンは財力を駆使して一流弁護士に依頼した、驚くべき調査結果を突き付ける。しかし、フランクもまた、亡き姉から重大な秘密を託されていた─。
http://www.foxmovies-jp.com/gifted/sp/story.html
キャスト・スタッフ
・監督 マーク・ウェブ
・脚本 トム・フリン
・日本公開日 2017年11月23日
・配給 20世紀フォックス
・製作国 アメリカ合衆国
・主題歌 「This Is How You Walk On」
・出演者 クリス・エヴァンス/マッケナ・グレイス/リンゼイ・ダンカン/ジェニー・スレイト/オクタヴィア・スペンサー/グレン・プラマー/ジョン・フィン/エリザベス・マーヴェル
感想(ネタバレ含む)
見た後の満足感
特に珍しいとか変わった内容とか目新しさがあったわけでもなかったし展開も予想しやすいという意見もちらほら見かけましたがそれでも個人的には大満足な作品でした。
何より見終わった後の気持ち良さ!誰にでも優しくなれそうなほど穏やかな気持ちになれました。
筆者が好きなシーン
特に好きだったワンシーンは夕日の浜辺でフランクとメアリーが戯れるシーンです。「神様はいるの?」「キリストは神様なの?」とか天才メアリーの子供らしい質問やフランクの「俺には俺の考えがあるけどそれをお前に押し付けられない」と答えるとこ。全てがグッときます。夕日の背景がもう泣けますしそこで肩車したりだとかまさに普通の親子って感じが最高。そして同時にフランクが哲学の教授で良かったとも思いました。
他にもメアリーの実父の事実を伝え悲しむメアリーに子供の出生で喜ぶ家族を見せるとこも好きなシーンでした。
周囲の大人達
イブリンの考えも分からなくないんですよね。自分でもあんな天才が娘だったら人類のために良い学校に通わせるべきだと思うかもしれません。
周りは引き離そうとするけどそれでも互いに離れたくないと思っていてフランクもメアリーのためではなく自分がメアリーといると楽しいからという理由なのがまた素敵ですよね。
あとよく喧嘩していたロバータとも最後は協力していたのも良かったですね。
色んなことを吸収し成長する大事な時期なのに特別な才能〈ギフテッド〉を持ってしまったために大人達の勝手な考えや私欲に振り回されるメアリーはとても可哀想ですよね。
でもフランクの教育の賜物かメアリーはクラスの子をいじめから庇ったりその子の作品を褒めたりとても良い子に育ってるんですよね。
この作品は親になる上でとても大切なことを教えてくれる作品でした。
キャスト面
クリス・エヴァンスあんなに優しい役でその上イケメンなんてズルい…
そんな彼がすごい良い表情するんですよね。
最後メアリーと和解するシーンとかやばかったですね(語彙力)そしてメアリーが彼の口角を上げ笑顔にするとこ…うぅぅ…(TT)
「キャプテン・アメリカ」のクリエバよりも好きなクリエバでした。
そしてメアリー役のマッケナ・グレイスちゃん!すごく可愛かったのでそれだけでも観る価値がありました。
さらに主題歌の「This Is How You Walk On」がまた良い!タイトルと歌詞つけた人もギフテッドの持ち主かな?
マーク・ウェブ監督は今回ほんとにいい仕事をしたと思います。実は「(500)日のサマー」も「アメイジング・スパイダーマン」も筆者は大好きなんです。前回の監督作品のアメスパとは全く違う方向性の映画でしたがもしかしたらこっち系の方がいける監督なんですね。すごくシンプルなテーマを色んな工夫を凝らして撮影を行っていて彼がとても好きになりました。
まとめ
「一番大切なのは愛する才能」という数学の天才であり数学が好きなメアリーを否定するようなキャッチコピーは笑いましたが言いたいことはわからなくない。だって教育がどうとかではなくきっと叔父と姪の絆の素敵さで感動する作品なのですから。
筆者自身娘はまだいないのですが「インター・ステラー」や「ローガン」みたいな父娘、おっさん少女モノに弱くて、また好物であり、その補正で昂ぶってるのもあるのかもしれませんが映画「ギフテッド」2017年お気に入りの一作となりました。