映画を観るということ

映画の感想を書き殴ったり(だいぶ甘めに)個人的な評価をつけたりします。

映画『ブレードランナー2049』感想 現代だからこそできたブレードランナー続編!

まだビデオデッキで映画を観ていた時代に子供の頃ブレードランナーを父とよく観ていました。

公開から35年。まさかの続編は我々の想像を遥かに上回る凄まじい作品でした。

 

 

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個人的な評価★★★★★(4.9)

劇場から出た時面白いというよりはまず凄かったというのが一番の感想でした。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ恐ろしい人だ。これを35年越しの続編でやるのかと。

 

緻密に練られた設定、世界観、過去作へのリスペクト、張り巡らされた伏線と回収。

160分間という時間が一瞬たりとも緊張感途切れることなくブレードランナーの世界に没入。

今の時代だからこそ作れたブレードランナー続編なんだと感じました。

 

情報量も密度も凄まじくて正直一回観ただけじゃ整理がつきませんでした。ただ言えるのはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ありがとう。

 

そして主人公Kとヒロインとも言えるジョイがライアン・ゴズリングとアナ・デ・アルマスで良かったですね。ジョイが可愛いんですよ…

 

まぁ細かいはことはいいんだよ!とにかく凄かったんだよ!てことで観てください。

 

2049観る前にこれは観て!

1982年公開「ブレードランナー」 

 

前作観なくても楽しめるよ!って言ってあげたいけどやっぱり観た方が楽しめるし正直情報量多くて事前に学習してても難しいかもしれません。なのでまずは82年公開の「ブレードランナー」を観ましょう。ちなみにワークプリント版、オリジナル版、インターナショナル版、ディレクターズカット版、ファイナルカット版がありますが全部微妙に違うのです。そして解釈は全然変わったりするのです。

おすすめはファイナルカット版とインターナショナル版です。「ユニコーンの夢」の有無によってデッカードレプリカントじゃないかという疑問が浮かんだり、最後のシーンの有無で逃げ切れたのかどうかがわからなくなったりと違いを楽しめるので二つとも観てみてください。

 

huluなら現在2週間無料トライアルで「ブレードランナー」が無料で観れるのでおすすめです。期限になったら解約すればOK

他にも色んなアニメ、映画、ドラマが見れます。

 

 

3つの短編(2049の前日譚)

2049の公開に合わせて製作された三つの短編が公式サイトで公開されてるので是非こちらも観てみてください。結構重要ですよ!

2022年:ブラックアウト

2036年:ネクサス・ドーン

2048年:ノーウェア・トゥ・ラン

映画『ブレードランナー2049』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

 

ここからはネタバレを含むので自己責任でお読みください

 

簡単なあらすじ

 

2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、人間社会と危うい共存関係を保っていた。
危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。 

LA市警のブレードランナー“K”(R・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていた男、デッカード(H・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか?デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―
人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。

映画『ブレードランナー2049』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

 

キャスト・スタッフ

・監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ

・原案 フィリップ・K・ディック

・製作総指揮 リドリー・スコット

・日本公開日 2017年10月27日

・配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

・製作国 アメリカ合衆国

・出演者  ライアン・ゴズリング/ハリソン・フォード/ロビン・ライト/ジャレッド・レト/アナ・デ・アルマス/シリヴィア・フークス

 

感想

ジョイかわいいよジョイ欲しい。

 

まずは始まり方。ここを語らずこの作品を語ることはできないでしょう。瞳のアップから始まり街全体が映る。「ああ、これは安心して観れるやつだ」と最初で確信しました。所々でデッカードとレイチェルの前作でのシーンの映像や音声が使われたりデッカードだけでなくコブやレイチェル(偽)が登場したり前作へのリスペクトを感じられたのが嬉しかったです。

そういえば前作のユニコーンの夢と折り紙によりデッカードレプリカントじゃないかという議論がありましたが今回でしっかり補完されたのも良かったですね。あいまいなのが良かったっていう気持ちもありますけどねw

前作ではユニコーンの折り紙で自分という存在を知りましたが今回は木馬でしたね。ジョーが木馬を見つけた時の音楽、音響がすごく重くて緊張感あって震えましたね。

 

あとは雨でしょうか。ブレードランナーでは割と印象的ですよね。雨、砂、雪と移り変わり心情の変化を表現してたのかな(?)雨の中ジョイが初めて外に出た時の表情がたまらなかったですね。そして最後の雪はすごく切なかった。デッカードが「俺はお前のなんだ?」と聞いて答えられないシーンが個人的に今作で一番好きでしたね。

 

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品は「メッセージ」しか観たことないのですがこの監督の映画は美しいですよね。映像的にもストーリーの内容的にも。観終わったあとの満足感が違う。

 

続編はなさそうですねぇ〜けどあったら観たいなぁ〜

あるとしたらまた30年後ですかねw