映画を観るということ

映画の感想を書き殴ったり(だいぶ甘めに)個人的な評価をつけたりします。

劇場版『Fate/stay night 【Heaven's feel 】Ⅰ.presage flower』感想 ファンも大満足の傑作!

にしてもタイトル長いなw

 

3年です。2014年Fate Projectで制作決定してから3年待ちました。古参の原作ファンはHeaven's feel(以下HF)の映像化を10年以上待った方もいるでしょう。

ufotableなら、須藤監督なら最高のクオリティでファンの望むHFを提供してくれると信じ待ち続けました。そんなHFの感想などを書きなぐりましたので良かったらお読みください。

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個人的な評価★★★★★(5.0) 

 

 満点です。ありがとうufotable。ありがとうTYPE-MOON。ありがとう須藤監督。

とにかく凄い作品でこれこそファンが長年待ち望んでいたHFだと言わしめる映像化でした。日常シーンも戦闘のシーンもしっかり大事なとこはこぼすことなくアニメでしか描けないオリジナルも交ぜられていて大満足でした。前2ルートとはまた違ったダークで重くさらに緊張感のあるストーリー。そしてなにより桜がかわいい!こんな後輩がいたらそりゃ守ってあげたくなりますよー!

声優さんの演技も最高でした。FateはキャストみんながFateという作品を大切に思ってくれてるのがいいですよね。

HFは1番ボリュームがあるのに3章じゃ足りないんじゃないかとかHFに梶浦さんの音楽は合わないんじゃないかとか余計な心配をしてた過去の自分を殴りたい!

そして大好きな作品の魅力を最大限伝えられない自分の語彙力の足りなさが悔しいです。とにかくすばらしいんです。キャスト、スタッフの劇場版HFにかける本気度がきっと観れば伝わると思います。人の、男と女の物語を是非観てください。

 

公開日初日はみんな拍手喝采でした。原作ファンとしてはほんとにほんとに感謝しかなかったです。

 

Fateを知らなくてもこれだけ知っておけばOK

 

Fateシリーズの展開 

Fate/stay nightは元々TYPE-MOONのPCの18禁ノベルゲームでその後ヒットしPS2PSVITAスマホなどと発展していきました。

Fateシリーズはたくさんアニメ化されていたりスマートフォン用ゲームFGOFate/grand order)が大人気なので名前くらいは聞いたことあると思います。今回映画化されたのはセイバーをヒロインにしたFateルート、遠坂凛をヒロインにしたUBWルートに続く第三のルート間桐桜をヒロインにした HFルートです。 HFは唯一映像化されていなかったファン待望の映画化だったのです!気をつけて欲しいのはHFは続編ではなく別ルートだということです。

 

ざっくりした内容

どういう内容なのかざっくり説明すると7人の魔術師が7騎の英霊(過去の英雄など)通称サーヴァントと呼ばれる使い魔を使役し何でも望みの叶う聖杯を求め殺し合う聖杯戦争を行うというもの。

HFは前2つのルートでは描かれなかった聖杯戦争の裏側、「聖杯」とは何かが描かれます。また前2ルートでは父、衛宮切嗣から受け継いだ「正義の味方になる」という理想を貫き通してきた主人公衛宮士郎がHFでは違う答えを出します。そこが醍醐味のルートなのです!

 

Fateあまり詳しくなくても映画見て大丈夫?

正直少しきついです。 HFはFateルート、UBWルートをプレイした前提で成り立つルートではありますがもちろん初見の方でも楽しめます、が今作はufotableUBWを観てる前提で話が進むので序盤のUBWと被ってる部分はダイジェストで話が進みます(アーチャー対ランサー戦から凛と教会に行くまで)。なのでできれば映画を観る前でも後でもいいのでufotableのアニメUBWせめて0話と1話)くらいは観て欲しいです。もっというなら原作をプレイしてみてください。

奈須きのこの素晴らしいシナリオを読んで感じて欲しいです。

ちなみにHFは今はタスクオーナ先生の漫画版がとてもオススメなので読んでみてくださいね。

Fate/stay night [Heaven's Feel](1) (角川コミックス・エース)

Fate/stay night [Heaven's Feel](1) (角川コミックス・エース)

 

 

  

ここからはネタバレを含みますので自己責任でお読みください。

 

 

STORY

「もしわたしが悪い人になったら
許せませんか?」

少年は少女を守りたい。そう、思った。
魔術師〈マスター〉と
英霊〈サーヴァント〉が、
あらゆる願いをかなえる願望機
「聖杯」をめぐり戦う――
聖杯戦争」が起きて10年、
冬木市で再び戦争が始まった。
前回の「聖杯戦争」の参加者である
衛宮切嗣の養子・衛宮士郎
遺志を継ぎ、戦うことを決意する。

士郎のそばには、彼を慕う少女――
間桐桜がいた。
彼女は毎朝、毎晩士郎の家に通うと
朝食と夕食を作り、
天涯孤独だった士郎と
優しい日々を過ごしていた。
だが「聖杯戦争」が始まると、
冬木の町に流れる空気が変わった。
あちこちで殺人事件が起き、
不穏な空気が流れ始める。
士郎は桜を自宅に泊めることを決意した。

士郎は召喚したサーヴァント・セイバーとともに、
魔術師の遠坂凛と同盟を結び
聖杯戦争」に臨む。

だが、その戦いは
暗躍する者たちによって大きくきしみ、
歪み始めていた。

 ストーリー | 劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」

 

感想

一番に一章の何が良かったかと言われると派手な戦闘シーンももちろん良かったのですが日常部分を丁寧に丁寧に描いてくれたことですね。

1年半前の桜との出会いから描いてくれたのは不意打ちでしたが嬉しかったです。HFはやはり桜との日常があってこその後半の怒涛の展開が活きてくると思うので。さすがは桜好きの須藤監督wまぁ須藤監督は未来福音での功績があったので安心して任せられましたね。

舞台挨拶で須藤監督は「1章は日常の崩壊をテーマにした」と言っていました。そう!HFで大事なのは士郎と桜達の日常なんです。なので日常の象徴である藤ねえや一成達にも出番がしっかりあってファンとしてとても嬉しかったです。

 

桜との出会いから始まり30分ほど経ってからオープニング(?)でスタッフの名前が出てくるとこは正直鳥肌が立ちましたね。(空の境界でも何回やられたことかw)

臓硯の蟲の上をスタスタ歩きながらの語りもHFがより重く感じられ最高でした。

 

そしてこの前2ルートを覆す序盤のわけのわからなさがHFなんだと思い出しました。改めて見るとHFって伏線だらけでしたね。

 

声優さんの演技も素晴らしかったですね。特に神谷さんの慎二。あれこそ僕たちの知る間桐慎二という感じでした。そして慎二を原作以上に出番を多くしてくれたのも良かったですね。彼はHFにおいてとても重要な位置付けなので。

 

個人的なHFのお気に入りシーンは学校の廊下で慎二が士郎に弓道部の片付けを笑顔で頼むシーンで士郎が「わかったよ」と言った後の慎二の憤りの表情とかすっごく丁寧でたまらなかったですねぇw

 

そして何より戦闘シーンがめちゃくちゃかっこよかった!特にランサー対真アサシン、ライダー対真アサシン。ハサン先生ももちろん兄貴が原作以上に活躍しててとても嬉しかったです。相変わらず作画はめちゃくちゃ綺麗で迫力ありましたね。バーサーカー戦やセイバーがライダーをホームランするシーンとかやばかったですね。

ライダーさんは物語終盤の活躍が早く楽しみですね( ˘ω˘ )

 

あとは綺礼の「食うか?」ちゃんとやってくれたwもしかしたら省かれるのではと心配していたのですがちゃんと描いてくれましたね。

あれこそ言峰綺礼が麻婆たる所以ですからね!

UBWまではサーヴァントが活躍するお話ですがHFに限ってはマスター達、人が主役の物語なのでサーヴァントは次々退場していきましたね。

 

2章は2018年!ほんとに2018年?信じていい?

タイトルは「lost butterfly」

2章ではギルガメッシュが大活躍!

そしてカッコいい士郎が早く観たい!

 いないとは思いますが「 え〜1章観たけどHF微妙じゃない?」なんて思った方、安心してください盛り上がるのはこれからです。

須藤監督を信じて2章を期待して待ちましょう。

 

 

そしてバッドエンドの鉄心エンド、スパークスライナーハイとノーマルエンドは是非円盤の特典につけていただきたい(ボソッ)

キャスト・スタッフ

原作 奈須きのこ/TYPE-MOON

・キャラクター原案 武内崇

・監督 須藤友徳

・音楽 梶浦由紀

・制作プロデューサー 近藤光

・アニメーション制作 ufotable

・配給 アニプレックス

・公開日 2017年10月14日

・キャスト 杉山紀彰/下屋則子/神谷浩史/川澄綾子/植田佳奈/伊藤美紀/中田譲治/津嘉山正種/水沢史絵/真殿光昭/小山力也/神奈延年/関智一/浅川悠/三木眞一郎/田中敦子/諏訪部順一/てらそままさき/門脇舞以/七緒はるひ/宮川美保/稲田徹

 

花の唄/ONE/六等星の夜 Magic Blue ver.(期間生産限定アニメ盤)

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