映画『ユリゴコロ』感想
沼田ほかる先生のヒット作「ユリゴコロ」 を観て参りましたのでその感想を。
個人的な評価 ★★★★☆(4.0)
端的に言って面白かったです!目まぐるしく動く展開に夢中で120分があっという間でした。
ストーリーももちろんベテラン俳優達の演技力の高さもあって見応えありでした。
ただ序盤のグロがすごくて(主に自傷による血)そういうのが苦手な方は避けた方がいいかもしれませんね。自分もところどころ観てられなくて目を伏せてしまいましたwさすがPG12なだけはありました。
久しぶりに良い邦画が観れたなという感じでした!満足。
ここからはネタバレを含むので自己責任でお読みください
簡単なあらすじ
カフェを営む亮介(松坂桃李)の日常はある日突然崩れ去った。男手ひとつで育ててくれた父親が余命わずかと診断され、結婚を控えていた千絵(清野菜名)はこつ然と姿を消してしまったのだ。新しい家族を作ろうとしていた矢先の出来事を受けとめきれない亮介は、実家の押し入れで一冊のノートと巡り会う。「ユリゴコロ」と書かれたそのノートに書かれていたのは、美紗子と名乗る女(吉高由里子)の手記。人を殺めることでしか自分の生きる世界と繋がることができない女性の衝撃的な告白だった。
そんな美紗子もやがて洋介(松山ケンイチ)と運命的な出会いをし、「愛」というこれまで知る由もなかった感情に触れることとなる。しかしそれはさらなる悲劇の幕開けにすぎなかった。
自らの失意の中、美紗子の人生の奥深くに触れていくにつれ、次第にその物語が創作だとは思えなくなる亮介。いったい誰が、何のためにこれを書いたのか。なぜ自分はこれほどまでにこの手記に惹かれるのか。そして機を待っていたかのように、千絵のかつての同僚だったという細谷(木村多江)が、千絵からの伝言を手に亮介の前に現れた……。
キャスト・スタッフ
・監督 熊澤尚人
・主題歌 Rihwa「ミチシルベ」
・公開日 2017年9月23日
・配給 東映 日活
・出演者 吉高由里子/松坂桃李/松山ケンイチ/佐津川愛美/清野菜名/清原果耶/木村多江
感想
それにしてもリスカきつかったなぁ…
吉高由里子も松山ケンイチも松坂桃李の演技も良かったけど何よりみつ子役の佐津川愛美の狂気を感じる熱演にはなまるをあげたいですね。
展開的にはグロ→エロ→泣けるって感じでしたね。あんな序盤は暗くてミステリー感満載だったのに最後はなぜか胸がすーっとするような終わり方で面白かったですね。ミステリーと恋愛のうまい具合のバランス。ちょっと次の展開は予想しやすかったけど気を引く展開の連続で夢中でした。
あとは現実感がなかったのがちょっと残念でしたね。さすがに出来すぎだろという偶然の連続。そして何より感情移入が難しいw
まぁそれがあってもすごく良い作品だったと思います!